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不登校のお子様を持つ「親御様の特徴」をご説明します

理由が分からずお子様が不登校になってしまうと、親御様はとても戸惑うものです。

親御様は原因を探ろうとするのは当然ですが、同時に周囲の親戚や友人へ相談すると「親にも原因がある」といった指摘をされ、さらに戸惑ってしまう方も少なくありません。

その結果、「お子様のためを思ってしていたことが、不登校の原因を作ってしまったのか?」と自己否定へと陥ってしまい、親子関係にも悪い影響が出てきてしまうことがあるかもしれません・・・

そこで今回は、不登校のお子様を持つ親御様にありがちな「性格面や行動面の特徴」を紹介していきたいと思います。

親御様自身の性格面や行動面の特徴が、お子様の不登校問題の原因の一角を担うのであれば、冷静になって反省することが非常に大切です。

今回の記事で、不登校のお子様を持つ親御様にとって、お子様との関係性を振り返るためのお役に立てればと思います。

不登校のお子様を持つ親御様の特徴

不登校のお子様を抱える親御様によく見られる特徴を、4つのパターンに分けて説明します。

実際には4つのパターンのうちどれか1つに強く当てはまる方もいますが、2つか3つの項目が重なってしまっている親御様が、経験上多く見受けられます。

それでは順を追ってご説明していきたいと思います。

1:過保護・過干渉が悪影響しているタイプ

思春期のお子様に対して親御様が過保護や過干渉になってしまうと、不登校の引き金になりやすいと言えます。

一人っ子や遅めに授かった子などの理由で、お子様につい余計な世話まで焼いてしまう家庭の例が目立ちます。

親御様としては「自分は過保護でない・過干渉しない・過保護にすることも教育だ」といった考えもあるでしょうが、お子様からは実際どの様に思われているか捉えづらいのが「過保護・過干渉問題」の難しい所です・・・


小学校高学年以降でも、学校の準備や着替えの手伝いなどを親御様がやってしまう

⇒お子様の行動が周囲より遅くなる、学校生活で周りの生徒ができる行動ができずにお子様の心が傷つく

●門限や遊びの制限・家庭内のルールなどが厳しい

⇒友人グループ内で孤立しやすい

●交友関係や学校の出来事に口出ししてしまう

⇒友人や教師などとの関係性がギクシャクしてしまう

2:放置・愛情不足が悪影響しているタイプ

過保護・過干渉問題とは逆に、あまりにお子様を放任してしまうと、お子様が孤独感を募らせてしまうパターンがあります。自営業や共働きで忙しい家庭やひとり親家庭、兄弟が多い(他に手のかかる子がいる)など、原因も様々です。


●育児放棄ではないが、放置気味である(普段お子様が何をしているか知らない)

⇒お子様が愛情不足や寂しさを募らせている

●悩みを聞いてもお子様の心情を理解しようとせず、論理的に突き放してしまう(親御様が優秀な家庭に多い)

⇒友相談しても無駄に感じて、お子様が心を閉ざしてしまう

●親御様に学歴コンプレックスがあり、成績や学歴をお子様の価値観として判断してしまう

⇒がんばっても褒めてもらえず、お子様の承認欲求が満たされない

●夫婦の不仲、家族間の不仲があり、お子様の教育まで手が届かない

⇒お子様は雰囲気を鋭敏に察してしまい、日常の学校生活でも常に神経をすり減らしてしまう

⇒平静を装っていてもお子様の心は想像以上に深く傷ついている

3:生活習慣の乱れが悪影響しているタイプ

家庭内での生活リズム(特に「就寝と起床」「睡眠時間」「食事」の要素)を乱さないことが重要ですが、お子様の生活リズムを崩してしまうと生活習慣が乱れてしまい自律神経が損なわれてきます。

その結果、医学的・発達学的に大小問わず、学校へいくことが面倒な状態になってきてしまいます。

「2:放置・愛情不足が悪影響しているタイプ」に似た、お子様を放任してしまう原因から起こる問題であったり、「年の離れた年上の兄弟がいる場合の生活習慣を真似てしまうこと」や「スマホやパソコンの影響」で起きてしまう原因も当てはまってきます。


●朝が起きれない・遅刻・学校で眠い

⇒学力の遅れや、友人間での孤立につながりやすい

●自律神経が乱れてしまう

⇒大人でも起こり得る症状だが、発達期にある子どもは乱れにも弱く、より多くの深刻な症状に見舞われやすい。

参照:恩賜財団済生会/心と身体がしんどい・自律神経について

●起立性調節障害(OD)を発症している

⇒生活習慣だけが理由とは限らないものの、不登校児に非常に多くみられ、生活習慣の乱れが原因の一端を担う場合もある症状として注目されている

参照:恩賜財団済生会/起立性調節障害とは

4:障害や疾患を正しく受け入れられていないタイプ

お子様に軽度の発達障害や学習障害、その他珍しい疾患含め、それらに保護者が「気がついていない」「気がついてはいるが目を背けている」「現実の受け入れを拒否している」といったパターンもあります。

放置すれば当然、お子様は学校での生活に苦しさを感じ、生きづらさまで感じてしまうこともあります。


●学習障害・吃音(きつおん)・緘黙(かんもく)などがある

●発達障害・知的発達の遅れ(グレーゾーン)の兆候がある

その他、本人や周囲からみて気になる症状が出ている

⇒上記3点共に同級生とのコミュニケーションを円滑に取ることができず、孤立してしまう

参照:文部科学省/発達障害について

親御様の特徴を改善するための方法を紹介

不登校のお子様を持つ親御様の特徴を4つのタイプに分けて紹介してきましたが、紹介してきたタイプごとに親御様が取るべき改善アドバイスをご紹介します。

1:過保護・過干渉が悪影響しているタイプの対策アドバイス

過保護・過干渉問題については、「自分に当てはまるかもしれない」と考えた時点で、もう半分は改善に向かっているといえるでしょう。

お子様の様子を見ながら、少しずつ過保護や過干渉を和らげていければ改善方向へと進むでしょう。

今までの教育方針を変えていくことで戸惑いや精神的に辛い時期が出てくるかもしれませんが、お子様の成長を「少しだけ遠い距離から見守っていく気持ち」でお子様と接して頂くのが大切です。

ただ、お子様が成長するにつれて、自我が芽生えてきて親御様の教育内容に反してくることもあるでしょう。

それでも圧迫して否定するのではなく、成長過程の一つとして見守るか、お子様の主張を聞いた上で親としての意見を主張いただくのが正しいコミュニケーション法です。

ただし、お子様が人としてやってはいけない行為をしようとした場合は、親として正しい道へ説いていきましょう。

2:放置・愛情不足が悪影響しているタイプの対策アドバイス

上記同様、認識できた時点で改善が見えています。

ただ、「愛情をもって育ててきたお子様が自分の理想通りに育っていないこと」「親の苦労を理解せずに自分勝手に生活するお子様」に対して、愛情を注ぐことが難しい場合も時にはあると思います。

親御様だって人間です!お子様が自分に反した行動を取れば、愛情を注ぐことを投げ出したくなる時もあるでしょう。

ただ、そこで親としての責任を投げ出してしまうことで、良いことは何もありません!苦労して育ててきた子供との関係性を壊した所で何のメリットも生まれません。

それでも、お子様へ愛情が注げない根本的な気持ちを持ち合わせてしまうことに対し、親御様自身にしか分からない葛藤があると思います。

それであれば、ご自身の葛藤を少しでも和らげるために、外部へ助けを求める勇気も必要です。

身近な方に言い辛いのであれば、おやこのミカタなどの第三者機関へ相談してみても良いでしょうし、そこから少しでも愛情の距離を縮めることができれば、学校へいっていないお子様に「学校へいかないことで後悔するお話し」をしてあげてください。

もし、「学校なんて意味がない」など、お子様が学校へいくことを否定してきたら、「人間関係や礼儀や恩義」といった、成長するために重要なことを沢山学べるのが学校であることを親として説いてあげてください。子を持つ親として応援しています!

3:生活習慣の乱れが悪影響しているタイプの対策アドバイス

上基本的には生活習慣を修正すれば、時間とともに健全な方向へと回復していくでしょう。

親御様として、「お子様のスマホ管理」や「就寝時間の管理」など、学校へいかなくなることへの弊害に対して細心の注意を払ってあげてください。

ただし、すでにお子様が「大きく自律神経が乱れて身体的症状が出ている場合」や「重度のスマホ依存症」であれば、医療機関に相談して適切な治療を受けてください。

また、起立性調節障害のように、生活習慣とは関係なく成長過程で発症してしまう場合もあるので、「朝起きられない・寝起きの貧血・立ちくらみ」などの症状が続くようなら、一度医療機関に相談することをおすすめします。

症状が軽い状態であれば、改善するのは親御様だけの力で解決できることもありますが、重症になってくるにつれて、親御様へも大きな負担がかかってくる可能性も非常に高いため、お子様の症状に気付いたら、いち早くアクションを起こしましょう。

4:障害や疾患を正しく受け入れられていないタイプの対策アドバイス

障害や疾患は、お子様ご本人がもっとも苦しんでいる可能性がとても高いです。

障害や疾患に「当てはまる」「症状に気づいた」場合は、絶対に家族だけで抱え込むようなことはせず、学校や医療機関に相談するようにしましょう。

小児科などの医療機関や、公的な支援センターなどで検査・診断をしてもらうことができますし、症状の程度に応じたアドバイスや支援を受けることもできます。

また、モラルが無い同級生からの酷い言葉で傷付くこともあれば、信頼している相手であっても悪気なく傷つけてしまう恐れもあります・・・

お子様からすれば、ご家族には正しく理解してもらい、支えてほしいと考えていることでしょう。

診断が下された後にどうするかはじっくりと考えればよく、疾患には治療可能なものもあれば、公的支援を受けられることもあります。

そのため、なるべく早く適切な相談先で診察してもらいましょう。

診断後は、お子様の葛藤や辛い状況を見守ること、味方として寄り添って頂ければ何よりです。

もし、親御様がお子様を支えることや寄り添うことが辛くなってきた時には、先程もご紹介したおやこのミカタや身内の方、ネットで同じ悩みを持つ方が集まるSNS上で、気持ちを共有してください。

親御様が精神的に潰れない様に、気持ちを吐き出すことは非常に大切です。

不登校とお子様を持つ親御様の特徴まとめ

不登校とお子様を持つ親御様の特徴については、

「受け入れる」

「抱え込まない」

「相談して頼る」

の「3つの行動が大切である」とまとめさせていただきます。

また、親御様の中には「自分もこのような教育で育てられたのだから、教育方針が間違っているはずはない」といった思考がみられる場合もありますが、これが不登校を悪化させる原因になる可能性が大変高いです。

お子様を育てていく状況のもと、ご自身の教育方針を否定することは、親御様自身の全てを否定しているかのような気持ちを抱いてしまうことがあります・・・

そのため、親として自分を否定したくないから子育てに対する自論を貫き通そうとしても、結果としてお子様が学校へ行かない状態には変わりがないため、親御様自身の現状を見つめ直すことは必須になります。

ただ、頑張って育てている我が子が不登校になってしまったことに対して、親として自分を責め過ぎない様にしてください!

ストレス社会といわれる今の日本において、不登校問題は誰にでも起こり得る問題であり、年々不登校の学生の数は増加しています。

参考:令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要

また、学び方はどんどん多様化してきて学校外のオンライン環境でも学べるようになったことは、数十年前とはガラリと変わり、学生によっては「学校で学ぶことが正解ではない」といった価値観を持つ方も増えてきている様に感じます。

不登校は子育てにおいて「最悪の事態」などではまったくなく、親としての「姿勢を省みるチャンス、成長のチャンス」であり、最終的な家族の幸せにたどり着くための「大きな一歩」なのかもしれません。

子供を育てる点において、時には間違えてしまうこともあります。その結果、お子様がネガティブな方向へ進んでしまうこともあるでしょうが、それなら早めに軌道修正へ向けて動くことが重要です。

親として間違ってしまったことがあったなら、責め過ぎず、改善していくことに目を向けて頂ければ何よりです。今回の記事が、少しでも不登校で悩むお子様や親御様の負担を軽くすることにお役に立てれば幸いです。

「長期の不登校をなくしていくために。」


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