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不登校のお子様を持つ親御様へ。お子様の居場所を作るために必要なこととは?

ひとくちに不登校といっても、お子様や家庭の状況によって、さまざまな事情があります。

昭和の親世代は、不登校そのものに慣れていないせいもあり「もしかしたら、わが子は不登校になりかけているのかも?」と気がついたときに慌ててしまい、お子様を「叱る」「無理やり学校に送り出す」など、ますます子供の居場所を奪ってしまうことがあります。

お子様が不登校になってしまった場合に何よりもまず優先すべきことは、「居場所」を与えることです。

「居場所」は仮のものでも構いません。まずお子様に居場所を与えることで、不登校の本当の原因や不登校のタイプを見極めることもできるかと思います。

居場所を作ってあげることによって、お子様の心の回復を待ち、その後、もとの学校に復帰できる例もありますし、お子様が中学生であればフリースクール、高校生であれば通信制高校など「次の居場所」へとつなぐことができます。

この記事では、そうした不登校初期の居場所づくりに必要なこと、お子様とのコミュニケーションのとり方の注意点ななどについて特集しています。

なお筆者自身も20年以上にわたる不登校・引きこもり児童の指導・相談の経験があり、それらの知見も加えて書いていますので、わが子の不登校に戸惑われている保護者の皆様に読んでいただけることを願っています。

お子様の居場所づくりで非常に重要なこと

まず、お子様の不登校を無条件で受け入れることは、とても重要な大前提になります。

不登校になってしまったということは、お子様自身も悩んだうえで、学校より居心地のよい場所としてご自宅を選んでいるのですから、いったんはその事実を受け入れてしまいましょう。

そのうえで、お子様の様子をよく観察することで、解決のヒントが得られます。

不登校という事実を、「特殊な病気」「親御様自身の責任」などと考えるのはもはや古い考え方だと思います。

2022年の最新の統計では、中学生の不登校数は全国で16万人以上が不登校であると報告されており(※1)いじめ問題とともに近年急激に増えている社会問題でもあります。

(※1)文部科学省:児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査

現在日本の中学生人口が「約320万人」ですが、公式で公表されているだけで16万人以上が不登校ということは全体の5%以上に相当します。5%と聞くと多くない数字ように聞こえるかもしれませんが、1クラス35~40人であることを考えると、1クラス当たり1~2人の中学生が不登校であり、さらに細かく調査していけば、より多くの不登校中学生が実在することが予想されます。

昭和・平成初期時代に学生生活をおくっていた親御様にとっては、中学生総人口の5%以上(16万人以上)が学校に来ないといった状況は、予想以上に多くの方が不登校で悩まされているように感じるかと思います。

また、不登校の原因は実にさまざまですから、親御様が自らの家庭環境や教育環境だけを後ろめたく感じる必要はありません。

不登校の原因の中には、「いじめ」や「人間関係の問題」から学校教員の指導力不足とだけ決めつけたいこともあるかもしれません。

お気持ちは分かりますが、最も大切なことは「お子様の現在の居場所が安定しているかどうか」です。

「まず、不登校の事実を否定せず受け入れ、お子様に安心できる居場所を与えてあげる環境」をつくってあげることが、不登校の最初の対応としてアクションを起こすべきことです。

学校教員の指導力不足に関する問題点は、お子様の居場所作りができあがってから学校側に訴えかけるべきだと思います。

なおここで「自宅の居心地がよすぎると、余計に引きこもりが続くのでは?」と心配する声も聞かれますが、問題ありません。

ここで親子の信頼関係を取り戻し、一番の味方である「家族との絆」を強めておくことが「次の居場所」を提案するときに役立ちます。

お子様とコミュニケーションを取る際の注意点について

前述でお伝えした通り、不登校になってお子様が最初に居場所として選ぶのは、多くの場合ご自宅です。

自宅を居場所として選んだということは、居心地が良いということなので、親御様としてはまずは安心してください。

親子のコミュニケーションに失敗してご自宅にも居場所がなくなり、家出を繰り返してしまうというような例はさらに深刻な事態となります。そうなると、もはや専門家や警察に助けを求める以外に方法がなくなります。

お子様がご自宅を居場所に選んでくれたら、次にすべきことは、お子様とのコミュニケーションです。

しかし、まずは焦らず、お子様の生活の様子をよく観察することが重要です。「不登校を無条件で受け入れて、よくお子様を観察する」という点が大切です。

以下のような症状があった場合には、お子様の生活をよく観察することで、ある程度気がつくことができるはずです。


分類・病名1:発達障害(学習障害・多動など)

症状・説明など:

・自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、学習症(学習障害)、チック症、吃音など

・小学校高学年くらいまでに違和感に気がつくか、学校などから指摘される場合もある

・軽度なら本人も周囲も気がつかず、そのまま大人になる例もある

・生まれつきなので、治療や回復はあまり期待できない

参考リンク:厚生労働省メンタルヘルスサポートページ(発達障害)


分類・病名2:強迫神経症(強迫性障害)・摂食障害など

症状・説明など:

・自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、学習症(学習障害)、チック症、吃音など

・異常なまでに何度も手を洗う、虫を怖がるなど、日常生活に支障が出るほどの強いこだわり

・外的ストレスが原因であることが多い

・大人もしばしば発症する

・回復可能

参考リンク:厚生労働省メンタルヘルスサポートページ(強迫神経症)


分類・病名3:ゲーム障害(ゲーム中毒)

症状・説明など:

・2019年に世界保健機関(WHO)が国際疾病として正式に認定したため、注目されている

・ただし、不登校の子どもがゲームに熱中するのは単なる居場所探しや安心感からなので、ほとんどの場合、深刻なものにはならない

・ゲームを取り上げる(=居場所を奪う)のはNG

参考リンク:日本経済新聞


分類・病名4:起立性調節障害

症状・説明など:

・朝がどうしても起きられない、原因不明の頭痛、めまい、倦怠感など

・不登校児の多くにみられる症状

・いじめなど外的ストレスが原因であることが多い

・回復可能

参考リンク:社団福祉法人済生会

上記で挙げたのは、お子様自身におきている内的要因ですが、不登校になったのはこれらに加えて何らかの外的要因(いじめ・ストレスなど)が原因となっていることがあります。

お子様に居場所を与えて落ち着かせ、様子を観察する。ここまできたらやっと、不登校の原因についてコミュニケーションをとりながら探っていくことになります。

ただし、以下のポイントには十分注意しましょう。

なぜ学校へ行きたくないのか、無理には問い詰めない

学校に行きたくない理由について、いきなりご本人に問い詰めるのはあまりよくありません。

学校に相談に行って、先生などから事情を聞けば、お子様の様子と合わせて推察できる場合もあります。

また、居場所を与えられて安心すれば、お子様が自発的に話してくれるため、待つほうが賢明です。

世間体を気にするような発言をしない

「自分の親が自分を本当に心配してくれているのか、単に世間体を気にしているのか」ということに、子どもはとても敏感です。

仮に保護者として世間体がストレスになっていたとしても、それを子どもに悟られるような言動は控えましょう。

他者と比較するような発言もしない

上の項目と同じ理由で、友人や近所、親族、家族などと比較するような言動も、お子様の心を傷つけやすいです。十分に気をつけましょう。

どんな原因で合っても突き放すのはNG

不登校の原因をお子様から聞いた際に、親御様が呆れてしまう理由であった場合、「勝手にしなさい」「知らない」などと突き放すのはとても危険です。

お子様に非はなくても、親御様が共感できない「人間関係のもつれによる不登校」に対して、突き放した行動を起こしてしまった場合、心を閉ざしてしまう可能性も高いため、絶対にNGです。

追い詰めない

不登校を客観的に見ることのできる大人側は、お子様を復学させるために理詰めで追い詰めてしまいがちです。

しかし、不登校初期は特に、お子様も気持ちの整理ができていません。追い詰める、追い込むような発言はお子様の居場所を奪ってしまう恐れがあるため、我慢しましょう。

コミュニケーションを取るベストなタイミングについて

お子様とコミュニケーションを取るタイミングとして、いつが「ベストであるか」は難しい問題ですが、ここまでのアドバイス通り「とりあえずの居場所を与えて落ち着く環境を作る→お子様の様子をよく観察する→不登校の原因を探る」というところまでくれば前向きな提案が可能です。

お子様が中学生であればフリースクール、高校生であれば通信制高校など、お子様の次の居場所を提案できるタイミングが見えてきます。

原因がいじめの場合

不登校の原因がいじめであった場合、親御様の心理、そして社会的な意見としても「いじめた側が罰せられるべき」「いじめを放置した指導者も罰せられるべき」なのは正論だと思います。

証拠が出てきた場合の法的処置なども視野に入りますが、不登校のお子様の将来とは切り離して考えましょう。

お子様には「できるだけ早いタイミング」でフリースクールや通信制高校などの別の居場所を提案し、そこでいじめで受けた心の傷などを癒すほうが賢明です。

復学という選択肢は排除しておく方が無難です。

これは、逃げでも泣き寝入りでもなく、まったく落ち度のないお子様を守るためのもっとも現実的な処置です。

いじめられたお子様の心情を考えても、いじめられていた場所へ戻っても居心地が良くない、同級生や教師のいじめられていた時と違う態度を取ってきても、ギクシャクとした関係ができあがってしまい、学校が窮屈に感じてしまいます・・・

学校や教育委員会へいじめの事実確認などをするのは後回しでよいのです。

原因がいじめ以外の人間関係によるトラブルの場合

いじめ以外の「周りの人間と合わない」といったような人間関係のトラブルによる不登校は、教師が絡むもの、恋愛、友人、部活動などさまざまなものがあります。

ただ、いじめとは違い攻撃されること以外に、ご自身の自発的行動により人間関係のズレが生じてしまい、周りとの関係を構築できないことも多くあります。

その結果、原因を特定したり、犯人を探したりするのは難しい例が多いです。むしろ言い辛いことですが、犯人ではなく、お子様自身がトラブルの原因を作っている可能性もあります。

いじめ以外の複雑な人間関係によるトラブルは、お子様が自分自身の「思考や思想」を強く持つ方が多く、主張力も強くもっていることも多いです。

そのため、お子様の個性や主張を活かしやすいフリースクールや通信制高校といった居場所を提案してあげるとよいでしょう。

原因が学業・成績関連の場合

成績が低いことや、学力面でついていけないことで不登校になってしまった場合は、親としてプレッシャーを強引にかけることは控えて、お子様の学力コンプレックスに対するストレス

を取り除くことが最優先となります。

勉強が原因で不登校になってしまうということは、学校の勉強にまったくついていけないレベルの可能性が高いと思います。

親御様として学生として最も重要な勉学に対して、お子様の学力の低さを否定的に見るのは非常に辛い心情だと思います・・・

それでも、お子様の学力に対して目を背けて見て見ぬふりをしても先へ進むことができず、最悪不登校状況を悪化させてしまう恐れもあります。

今の時代、勉学を活かす以外にもお子様の得意分野である「個の力」を活かして社会で活躍できる環境も十分にあります。

中卒の方でも立派な経営者は多くいます。勉学以外の個の力を仕事に活かして社会で活躍している方も多くいます。

それでも、常識としての学力を身に付けること、勉強といった子供が嫌がることに取り組む忍耐力をつけるためには、勉強をすることが大切なことでもあります。

そんな時は、教育支援センター(適応指導教室)で学習ペースを調節してもらい、勉強を学ぶことができる場所もありますし、フリースクールや通信制高校などの勉強量を調整しやすい場所で勉学を学ぶ場所もあります。

もちろん、フリースクールや通信制高校で勉強方法のコツをつかむことで、満足いく学力まで偏差値を伸ばす中学生や高校の方も多くいます。

その結果、お子様自身の勉強法を身に付けることで、進学校や有名大学へ進むことも決して夢ではありません。

原因が発達障害・心の病気などの場合

親御様の中にはお子様が発達障害であることや周りのお子様と違い、コミュニケーション能力が明らかに低いといったことを受け入れ辛い方もいらっしゃると思います。

発達障害や心の病により学校へ通うことができなくなってしまったお子様の居場所を作るためには、現状の原因を受け入れることから目を背けてしまうのは辞めてください。

発達障害や心の病は、センシティブな内容であり文章にすることがとても難しいため、執筆するか迷いましたが言わせてください。

まずは、お子様の現状を親御様が受け入れてください。そして、外の力を借りてください。

親御様だけの力で解決することは難しいケースが多いです。

教育支援センターやスクールカウンセラー、お子様が中学生であればフリースクール、高校生であれば通信制校王などの受け入れ体制が整っている場所へご相談してみてください。

お子様が居心地良い場所を作り上げてくれる期待値が非常に高いと思います。

第三者の力を借りることは決して恥ずかしくありませんので、積極的に外部に相談しましょう。

第三者へ話すだけでも気持ちが楽になります。親御様が気になる機関へお気軽にご相談してみてください。

ただし、フリースクールや通信制高校に関しては「思っていた場所と違った」といった理想と現実のギャップが生じてしまう可能性も高いです・・・

そのため、まずは「疑問解決」のためにメールやお電話でご相談することや、直接気になるフリースクールや通信制高校へ見学会や個別相談会へいくことを必須事項にしてください。

疑問点や懸念点を躊躇して聞かずにお子様をご入学させてしまうと、後々トラブルが起きる可能性もあるため、遠慮なく思ったこと、感じたことを聞いて頂ければと思います。

不登校のお子様の居場所を作るための取組みまとめ

急激に増え続ける不登校問題に関して、教育現場もそれを統括する行政も、後手を踏んでいるのが現実です。

このコンテンツ内で何度も不登校になったお子様の居場所を作るために、フリースクールや通信制高校という居場所をご提案したのは、今の日本でもっとも現実的な受け皿であり、前向きな解決策・子どもたちのサポートになり得るからです。

中でも、フリースクールに関しては国も認めています(※2)

(※2)文部科学省:フリースクール・不登校に関する取り組みQ&A

国や各自治体がさまざまな支援策を準備しているため、フリースクールだけが絶対の解決策ではありませんが、不登校の幅広い原因に対して有効的であり、「専門家が相談に乗ってくれる」「「同じ境遇に悩む親御様やお子様と交流できる」など有形無形のメリットが数多くあります。

参照⇒フリースクールのメリットとデメリット・問題点を現場関係者が紹介

このコンテンツでアドバイスしてきた通り、不登校の初期は「お子様に居場所を与え、よく観察すること」を徹底して頂きたいです。

そのうえで、落ち着いて「居場所を提案できるタイミング」に進めばよいと思います。今回書いた情報が少しでも皆様のお力になれることを願っています。

「長期の不登校をなくしていくために」


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