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中学生が不登校に陥ってしまう原因と対策方法を教育現場関係者が紹介

現在、不登校で学校に行っていない中学生のデータを文部科学省が出していますが、平成30年の最新データによると、「約27人に1人」の中学生が学校へ行けていません。

これは平成27年文部科学省のデータによると、「約35人に1人」が不登校であった時に比べて、不登校で学校へ行けない中学生が3年間で増加しているということになります。

中学校時代は「人間関係」「思春期所以の感情の乱れ」等を抱えてしまう時期だと思います。

そこで、今回は不登校中のお子様がいらっしゃる親御様へ是非読んで頂きたい、不登校の原因と解決方法についてご説明して行きたいと思います。

フリースクール校を運営する現場からの目線でご説明して行きます。

中学生が不登校となる原因とは?

中学生になると思春期を迎える中で、学校生活に不安な気持ちを抱える子が増えてきます。

このような状況下で不登校になると、お子様の将来が心配になる親御様も多いと思います。

このページを見ている多くの方が、不登校で中学校へ行かない、不登校になりそうなお子様が居てお子様の心配をしている親御様が見てくれていると思い執筆しています。

そこで、まずは中学生が不登校になる主な原因をご理解頂ければと思いますので、紹介して行きたいと思います。

1:学校のルールにうまく適応できない

中学校では公立・私立問わず、学校ごとに校則が定められているのが一般的です。服装や髪型を始め、学校内外での過ごし方について様々なルールが設けられています。

もし、校則に違反していないかチェックされ、違反している場合は先生から注意を受けることになります。

「決まりごとを守るのは当たり前である」とはいえ、多感な時期である中学生にとってはルールを理不尽と感じてしまう生徒も多くいます。

その結果、規則や管理される状況に反発を覚え、学校が居心地の悪い場所となってしまいます・・・

インターネット環境が一般化し、簡単に情報を集めることが出来る時代のため、情報収集してきた結果、「個性が正義」と考える中学生が増えてきているのかと思います。

学校ルールに不満を持つことから反抗期がはじまる中学生は多いです。

2:勉強が難しくてついていけない

中学校になると、公立・私立共に順位が付けられる「中間・期末テスト」と言った定期テストがはじまります。

定期テストの成績により「学校生活を快適に過ごせるか?」といった生活環境に左右される位、中学校時代の大切な出来事が定期テストです。

特に、私立中学校に在籍するお受験戦争を戦い抜いた生徒にとっては、テストの順位付けを友人関係のマウント付けとして捉える学生も多い様に感じます。

ただ、定期テストは学校の勉強内容に沿ったテストであっても、自分で計画性を持ち勉強しなくてはいけず、計画的に勉強することが苦手な生徒もいます。

計画的に勉強が出来ない生徒は、結果的に学校での勉強に追いつけず、家庭学習でも自分に合った勉強の仕方もわからず、学業不審に陥ってしまうことで自信を失ってしまうこともあります。

学校側のフォローにも限界がある

もちろん学校側も勉強が出来ない生徒のために、親身になって勉強を教える環境作りは行っているとは思います。

ただ、多くの生徒を抱える教師陣としては、1人1人にきめ細かなフォローする余裕が無いのが現実であり、結果として勉強が出来ない生徒が置いてかれてしまいます・・・

教師から置いてかれてしまうことで、勉強に対する意欲の低下を実感していまい、結果勉強環境からのドロップアウトがはじまります。

勉強に付いて行けず学校へ行けずに苦しむ中学生の気持ちに寄り添うため、「少人数制で1人1人の生徒の勉強環境と向き合っているのが当校のフリースクールである」と、執筆中に再認識しました!!

当たり前過ぎることですが、執筆して気持ちを再認識することは大切ですね。

学力の優劣による意欲の低下

定期テストにより、テストの点数で同級生と順位を付けられます。そんな中、勉強が出来ない生徒にとっては低い順位に失望して勉強への意欲が低下し、不登校になるケースも多いです。

特に中学3年生になると、高校受験が控えています。毎日一生懸命勉強しているのに成績が上がらないと、将来が見えない不安から不登校になる中学生も多いです。

高校受験は自身の優劣をつけるための大切な出来事であり、劣等感が生じてきてしまうと自分自身を全否定してしまい学校へ行く気力も落ちてしまうのかと思います。

大人になると中学校時代の成績を振り返る時に笑い話しとして捉えることが出来ても、中学生当時はテストの点数に一喜一憂して、少しでも良い点数を取ろうと必死だった方が大半ではないでしょうか?

3:同級生とコミュニケーションがうまく取れない

思春期は友達とのかかわりが重要な時期ですが、ささいなことがきっかけで仲の良いグループから追い出されてしまい、不登校に陥る事例もあります。

仲の良いグループから追い出されてしまい他のグループに移ろうとしても、元々いたグループから嫌がらせをされてしまい、次のグループからも受け入れられずに孤立してしまうこともあります・・・

その結果、校内で居場所を失ってしまい、不登校に繋がってしまうことはよくあります。

中学校は義務教育のため、親の手が届く場所でモノゴトがおきていると思う親御様が多いです。

ただ、小学校時代に比べて中学生になると親が思っている以上に見えない場所で、人間関係のトラブルがおきていることがあります。

思春期になると、親への相談ごとが「かっこ悪い・心配させてしまう」などの理由で、自力で解決することが正しいと思ってしまい、自分で問題を抱え込んでしまうことが多いです。

その結果、小さな嫌がらせが、いじめにまで発展することもあり、自身で解決策を見いだせずにパンクしてしまい、学校へいけなくなってしまうこともあります。

4:劣等感や無気力を感じている

中学生は多感な年頃です。顔や身長などの外見に対してのコンプレックス。勉強や運動が苦手であるためのコンプレックスを感じて、自信を失い悩んでしまう中学生は多くいます。

大人から見ればささいなことであっても、本人にとっては気が気でないこともあるでしょう。

自分が気にしているコンプレックスについて友達や気になる異性の方から指摘されたことがきっかけで、劣等感を持ってしまい、不登校になる中学生は少なくありません。

指摘した人間に悪気が無い場合でも、言われた本人は大きく傷ついてしまいます。

大人になってもコンプレックスを意識的に突っついてくる方や、無意識で悪意ある言葉を投げてくる方はいますが、大人になればかわす方法や複数の逃げ道を持てる方が大半だと思います。

しかし、中学生にとっては学校という小さな空間が自身の生活の大半を締める場所であるため、些細なイジリであっても、受け流す余裕がなく、大きなダメージを負ってしまうことも多々あります。

目に見えず解消出来ない心情

対人トラブルやこれといった原因がないのに、無気力になってしまうケースもあります。

不登校になった本人でも何が原因かということをはっきり認識していないこともあります。

現代社会で言う「鬱」や「病んでる」と簡単な言葉で表現されるが、解決策が見出せない非常に厄介な心情です・・・

5:家庭内不和・親との関わり方

家庭内でのストレスが不登校の原因を作り上げてしまうこともあります・・・両親が不仲のため夫婦喧嘩が多く、気持ちが滅入ってしまう。

さらに、両親の冷戦状態が長く続いていたりすると、お子様は家庭のどんよりとした雰囲気を察知して不安な気持ちになります。

結果的に「勉強への意欲」や「友達とのコミュニケーションを取る気持ち」が低下してしまい、不登校につながる場合もあります。

また、両親の離婚やリストラなど、家庭環境の大きな変化が不登校の原因になることもあります。

そんな状況では自分の部屋に閉じこもる子もいれば、非行に走る子もいます。

自分には関係無くても親の不仲に気遣ってしまい、苦しい胸のうちを誰にも打ち明けられずに、ストレスを抱え続け自己肯定感も低下していきます。

過保護な教育による不登校のはじまり

家庭内の雰囲気が穏やかであったとしても、ふだんからの親御様の接し方が過干渉や過保護であったりするとお子様の不登校を招くケースもあります。

小さい頃からお子様が自分で考えて発言や行動をする前に、先に指示やアドバイスを出してしまう親御様がいます。

ただ、お子様の行動をコントロールしようとすると、自立心が育たず意欲が低い子供になってしまいます・・・

その結果、学校に対する価値観を見失ってしまい、学校へいくことに拒否反応を示してしまう場合もあります。

お子様が小学校までは上手く子供をコントロールできていると勝手に思い込んでいても、中学生になってくると、お子様の自我が強くなってくることから親からコントロールされることに拒否反応を示してくることもあります。

その結果、お子様は親の意見や考えに対して逆に不信感を感じてしまい、学校へ行くことを促されても学校へいかず、不登校になることも少なくありません。

中学生の不登校を解決する方法とは?

中学生が学校へいかずに不登校になってしまう原因を解説していきましたが、適切な対応を取れば状況改善へと繋がるはずです!

ここからは、不登校になった場合の解決策についてご説明していきたいと思います。

1:お子様の現状を知り受け入れる

まずはお子様と話をして、本人の苦しい気持ちを受け止めましょう。その時に気をつけたいのが、本人の気持ちを否定しないことです。

「中学生は●●すべき、こうあるべき」といった親御様の思いは一旦隅に置いてご本人の率直な気持ちを聞いてください。

校則がネックになっているなら、親御様が学校の先生に相談してみましょう。

対面で担任や生活指導の教師など複数の先生と話し合いをするのが理想ですが、対面で話すのが厳しいのなら、電話やZoomなどのオンラインツールで相談してみましょう。

先生との話し合いで、学校側が折れてくれてお子様への対応方法を変えてくれるケースもあります。

どうしても折り合いがつかない場合は、「遅刻や早退を認める」「週に何日かだけ登校する」「保健室や別室に登校する」などの選択肢を本人に与えて、心にゆとりを持たせてあげると良いでしょう。

まずは小さな第一歩進んでいくことが重要です。

お子様の気持ちに出来る限り寄り添っていきましょう。

2:お子様に適した学び場所を作ってあげる

学校の勉強が難しくてついていけない場合は、どの教科のどの部分でつまずいているのか、現状を把握しましょう。中には、小学校レベルの内容を理解できていない場合もあります。

その子に合ったやり方やペースで勉強が出来る場所を用意してあげましょう。

自身にあった勉強できる場所とはどこか?お子様の学力に合わせた「学習塾・個別塾」や当校の様な「フリースクール」など、学ぶ場所は自分が現在通っている中学校だけではありません。

生徒1人1人の「現状を把握したうえでのカリキュラム作り」「学習サポート体制がしっかりと出来上がっている環境」を選定するためには、現場を体験してみることが重要となります。

「どういった学び場所」で「指導者はどんな方であるか」実際に現場を見に行くことが重要となりますので、新たな学び場所を探すための苦労は惜しまずに、直接現場まで足を運んでください。

3:お子様が相談しやすい環境を作る

対人関係に悩んで不登校になっている場合は、無理に学校に行かせようとすると状況がかえって悪化するケースもあります。

いじめやトラブルがきっかけになっている場合もあれば、漠然とした違和感で学校に行けなくなっているケースもあり理由は様々です。

まずは、「家族は何があってもあなたの味方」という気持ちを精一杯与えてあげてください。

学校であったことや本人が感じていることについて、とことん聞いてあげる環境を作ってあげましょう。

思春期の多感な時期で言いたいことも言い辛い環境であれば、親御様自身の恥ずかしい過去を話しながら、「正直にさらけ出すことで自分を成長させる、楽にする。」

「せめて家族は味方である。」気持ちを分かって頂ける様に腹を割って話しましょう。

最近の親御様を見ていると、どこかお子様へバリアを張っている方が増えたなと感じます。

お子様の前で無駄な見栄を張る意味はありません。

また、親御様だけではどうしても対処できない場合は、フリースクールの様な、「カウンセラーが在籍している機関」で、カウンセラーと密な連携が取れる場所から新たなスクールライフを送ることも1つの選択肢になる

かと思います。くれぐれも家庭だけで抱え込まないようにしましょう。

4:放置せずお子様に寄り添う

お子様が過度な劣等感を感じていたり、何に対しても意欲や積極性がなくなり無気力になっている場合は、親御様が感情的になってしまわぬ様、冷静に見守ることを心がけましょう。

無気力なわが子を近くで見ていると「怠けている」「情けない」と感じてしまい、親御様自身の価値観を押し付けてしまいがちですが、子供は子供なりに悩み苦しんでいます。

その為、頭ごなしに否定したり、感情的になるのは逆効果です。お子様はますます自分の殻に閉じこもってしまいます。

お子様を見守る時に気をつけたいのが、放置したり無関心にはならないようにしてください。お子様と向き合い、心に寄り添いしっかり認めてあげましょう。

5:家庭環境を整え、親子関係を見直す

両親の不仲や家族間の事情で不登校の原因になってしまった場合は、家庭が安心して過ごせる場になるよう環境改善を努めましょう。

お子様のストレスや不安を解消させるためには、親御様が心に余裕を持てるようにする必要があります。

親自身のストレスをなくすために、夫婦間のコミュニケーションを積極的に取るように心がけましょう。

家族間であっても「譲れない気持ち」や「負の感情」が入り混じってしまうことがあるのはしょうがないことですし、どうしても許せないこともあるでしょう。

ただ、自身のお子様を傷付けてまで家庭環境を壊すことが正しいなんて、1ミリも正しいことではありません・・・

我慢することはストレスを溜めてしまうことがあると思います。

そんな時には当校の様なフリースクールであれば、親御様に対してのカウンセリングを行ってくれるカウンセラーが在籍していますので、ご自身の負担を和らげてもらう為のコミュニケーションを取って頂くことをおす

すめします。

親御様自身が我慢を強いる様な言い方をしてしまいましたが、親御様自身の穏やかな姿を見せることで、お子様は安心して不登校状態から回復する大きな第一歩に繋がる期待があります。


「長期の不登校をなくしていくために」


浦和高等学園中学部

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