通信制高校・全日制高校・定時制高校の違い
高校には、大きく分けて3種類あります。通信制高校、全日制高校、定時制高校です。それぞれの違いについて見ていきましょう。
通学について
●通信制高校・・・全日制高校や定時制高校に比べると通学日数が調整できます。
●全日制高校・・・毎日通学します。いわゆる「普通の」高校で、授業は朝~夕方にあります。
●定時制高校・・・毎日通学します。授業時間は1日4時間で、おもに夕方~夜に授業があります。
通信制高校は通学日数をコントロールしやすい環境である為、通学が苦になり全日制高校や定時制高校を「退学してしまった方」や「編入、転入を考えている方」には大きなメリットの1つになるかと思います。
全日制高校と定時制高校は毎日学校へ通いますが、全日制高校の授業は昼間、定時制高校の授業は夜に行われます。
当校は、「週1の通学コース~週5日の全日制高校や定時制高校と同様の通学コース」と言った、カリキュラムを自由に組むことが出来る中で、生徒一人一人と向き合いながら「学校へ行く楽しさ」を実感してもらえると思います。
学年制について
●通信制高校・・・多くの学校は単位制です。
●全日制高校・・・多くの学校は学年制です。
●定時制高校・・・学年制と単位制の両方がありますが、最近は単位制が増えています。
学年制は、1年生が終われば2年生、2年生が終われば3年生と、1年ごとに進級していく仕組みのことです。
そして3年生での学習が終われば高校卒業となります。
一方、単位制とは勉強内容を理解すると得られる単位を必要数修得することで卒業に近づいていく仕組みです。
また、学年制の場合は出席数が足りなかったり、成績不振によっては進級ができず、留年となる場合があります。
しかし、単位制では仮に修得できなかった単位があったとしても、再修得すれば良いため留年がありません。
卒業するための条件
●通信制高校・・・卒業要件を満たすと卒業できます。
●全日制高校・・・3年生を修了すると卒業できます。
●定時制高校・・・卒業要件を満たすと卒業できます。一般的な高校と異なり、卒業に4年かかることが多いです。
通信制高校、全日制高校と定時制高校すべてに共通することは、どこも3年以上在籍していなければ卒業できない点です。1年という縛りがない単位制であっても、3年より短い期間内に単位をすべて取って卒業することは出来ないカリキュラムが作られています。
また、全日制高校や定時制高校から通信制に転入した場合は、以前通っていた高校の在籍期間を含んで3年在籍することが卒業の条件になります。