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高校生が不登校に陥ってしまう原因と対策方法を教育現場関係者が紹介

お子様が義務教育を終了し、高校へ入学したものの、様々な事情で通っていた高校へ行かなくなってしまいお困りの親御様。

今回は不登校になってしまった高校生のお子様を持つ親御様に是非共読んで頂きたい記事を作成しました。

通信制高校を運営する現場からのリアルな内容かつフラットな目線で、高校生による「不登校の原因」や「対策方法」をご説明して行きたいと思います。

高校生が不登校となる原因とは?

高校生が不登校になる大まかな原因は、小中学生と大きく変わることは無いかと思いますが、義務教育から卒業されることで一気に大人としての自我が芽生えてきます。

しかし、その自我が邪魔をしてしまい「人間関係が上手く構築できない。」「将来をシビアに見過ぎてしまい高校へ行くことに対する不信感」など、不穏な気持ちが原因となることが多いと思います。

それでは、詳しい内容を解説していきたいと思います。

1:人間関係がうまくいっていない

高校生が不登校になる原因で多いのが、人間関係の問題です。小中学生でもある内容ですが、人間関係の構築は学生時代にはかけがえのないものでありながらもネガティブなで出来事も作ってしまいます・・・

人間関係による原因は、大きく分けると3つのパターンに分けることができるかと思います。

1-1:入学当初に友達が出来ず徐々に不登校

公立小中学校に比べて広域から集まってくる高校では、自分のことを0から知ってもらう必要性があるため、人間関係を構築することに気合いを入れて学校生活へ挑む方も多くいます。

しかし、当校当初に周りとのテンションが合わずに空回りしてしまい、結果、友達が出来ずに学校へ行かなくなってしまう初期段階の不登校パターンです。

「高校デビュー」と言った用語がある様に、高校へ入学して小中学生時代の自分を変えたくて無理した自分を作ってみたものの、上手くコミュニケーションが取れずに浮いた存在になってしまった結果、友達作りを失敗してしまうことも少なくはありません・・・

1-2:大小のもつれから生じる人間関係のトラブル

小中学生時代と同様に、大小問わずグループ内でトラブルを起こしてしまった結果、グループから追い出されてしまい、学校へ行き辛くなってしまう不登校パターンです。

中学生も今やスマホを持ってSNSを使いこなす時代ですが、高校生になると、よりSNSを使うスキルやインターネットを使いこなすスキルが向上します。

その結果、中学生よりも緻密かつ残酷性のある形でターゲットの人間を陥れるいじめ方をしてくる人間も正直増えてきます。

大人になっていくと、それだけ世の中のモノゴトに対する理解度や知識を蓄えてくることから、間違った使い方で人を傷付けてくる人間が増えるのが現実です。

スマホやSNSの所持率が100%と言っても過言ではない高校生にとって、ネットを利用した陰湿な嫌がらせやいじめがこの数年本当に増えています。

実際に当校の生徒の中でも陰湿ないじめのせいで転校してきた生徒も多くいます。

高校生になると、小中学生時よりもお子様を放任するため見えないことが増えてくると思いますが、さらに見えない空間のインターネットの世界で友人関係が行われています。

1-3:学校外では充実した人間関係が出来上がっているが校内では孤立

高校生になると、アルバイトで出会った友達、小中学生時代の同級生や先輩後輩で現在違う高校へ通う友達、友人の紹介等でつながる地元外の友達と言った、「外の世界での人間関係」が出来上がってきます。

そのため、人間関係について「学校以外の居場所」が出来上がる方も多くいます。人間関係が上手く行かなくても逃げる場所が出来上がることになります。

ただ、生活の大半を過ごす学校での人間関係が上手くいかなくても他の逃げ場所があると、余計学校が苦痛に感じてしまう場合もあります・・・

その結果、高校へ行かなくなりそのまま不登校になってしまう場合もあります。

2:学校の勉強についていけない

進学校に通う高校生の方に多い、勉強のストレスのため学校に行けなくなる事例も多くあります。

毎日大量に出される宿題をこなすのに精一杯で、授業の難易度も高いためついていけなくなります。

土日は模試が行われることが多く、日々睡眠時間や休日の余暇時間を削って勉強に励んでいるうちに、このような状況に耐えきれず逃げ出したくなり、不登校になってしまいます。

さらに学習塾に通って一生懸命勉強しているのに、成績が上がらず、プレッシャーや自己嫌悪から不登校に陥ってしまうケースも少なくありません。

3:無気力状態でやる気が起きない

小中高を通じて不登校になる主な原因の1つに、お子様が無気力に陥ってしまうことが挙げられます。

何かの理由があり自己肯定感が低かったり、日々の生活に物足りなさを感じたりすることで無気力になり、学校に行こうとする気が湧かなくなる状態です。

高校生の場合、自分が希望する高校に入学するために、中学3年生の時に受験勉強を頑張って希望する高校に入学できたものの、急に意欲や熱意を失ってしまう燃え尽き症候群になってしまう方に無気力感に陥る方が多い様に感じます。

4:将来への漠然とした不安がある

高校生になると、将来について考える機会が増えてきます。

日本の教育は中学校までが義務教育であっても、高校卒業までは一般的に求められることが多いのが、日本人としての一般的な考えだと思います。

そんな中、高校を卒業した先はお子様の意思が比較的尊重されていくのが日本社会と言いますか。(親御様の希望や意見が入ること前提でのお話しです。)

そのため、就職するのか大学、専門学校に行くのか、受験はどうするのかなど、自分の将来と向き合う機会が自ずと出てきます。

将来について考える時に、将来の夢ややりたいことがないということに対して、自己嫌悪に陥り将来に対して漠然と不安を感じるお子様は少なくありません。

当校でもここ数年将来を不安に感じる学生からの相談問い合わせが増えています。

一昔前よりも繊細でモノゴトの先を見据える高校生が増えた様に感じます。

その延長で将来を考えていく中で、ネガティブな感情が芽生えてきて「無気力」に陥ってしまい、不登校になるケースも多いです。

5:生活リズムが乱れている

当校では「朝起きられないから学校に行けない」、といった理由で学校へ行けなくなってしまい転校してくる学生さんも多くいます。

高校生になるとより多くの刺激を求める様になり、夜遅くまで街中で遊んだり、自宅でも夜遅くまでインターネットで動画を見たりゲームをしている方も多いです。

また、スマホやSNSが普及している現代では、夜遅くまで友達とネットでコミュニケーションを取る人も増えました。

最近では高校生の間で流行りのSNSも増えたことで、会ったことが無い人とも気軽に交流を持つことが出来る様になり、「楽しい場所」を簡単に見つけることが出来る様になりました。

その結果、親にバレず、夜な夜なスマホで遊ぶことが出来る様になり、睡眠不足で朝起きるのが困難になってしまう高校生が増えてきました。

スマホが原因で寝不足な10代が増加している

2019年に都内在住で小中高生の子供に携帯電話などを持たせている保護者2,000人に調査した「スマホによる睡眠不足・視力や成績低下、中高生保護者の半数以上「影響あった」」という記事がありました。

中高生のお子様にスマートフォンを持たせたことでの影響について、「子供が夜遅くまで携帯電話・スマートフォンを使用し、睡眠不足になった」が19.6%ともっとも多かった。」と言った回答がありました。

睡眠不足が原因で朝起きられない、その結果学校に行けないという悪循環に陥ってしまうケースは、スマートフォンやSNSの普及具合を考えると今後もさらに増えていくのではないでしょうか?

高校生の不登校を解決する方法とは?

高校生が不登校になる大まかな原因は、小中学生と大きく変わることは無いかと思いますが、義務教育から卒業されることで一気に大人としての自我が芽生えてきます。

しかし、その自我が邪魔をしてしまい「人間関係が上手く構築できない。」「将来をシビアに見過ぎてしまい高校へ行くことに対する不信感」など、不穏な気持ちが原因となることが多いと思います。

それでは、詳しい内容を解説していきたいと思います。

1:本人と同じ立場で話し合う

先生や友達関係とのコミュニケーションがうまく取れずに不登校になっている場合は、無理に学校に行かせようとするのは危険です。

いじめやトラブルが原因になっている場合は、状況がかえって悪化するケースもあります。

また、高校生になると小中学時代よりも親子間でコミュニケーションを取る際に子供は「親と対等な立ち位置で話し合うこと」を求めてくる場合が多くなります。

そのため、無理に話しを進めて行くよりかは、親御様が「お子様と同じ立ち位置」にまで下がって話し合うことで、新たな突破口が見つかる可能性があります。

最近の高校生は、目上の人間に対してドライな態度を取る若者が増えたと思いますが、平等な立場で相手を受け入れることで、心を開いてくれる若者も増えたと思います。

2:出来ないことを受け入れて答えを探す

学業の面で困っている場合は、頭ごなしに勉強を強制的にさせても子供本人にとっては満足して勉強に取り組む様なことは無いと思います。

では「どうすれば良いのか?」勉強が出来ない理由をお子様と同じ土俵で話し合うことが重要です。

勉強が出来ないことを改善する指摘よりも、「なぜ勉強が出来ないのか?」理由を共有しながら「どうすれば勉強しやすい環境であるのか?」お子様の考えを共有していくことで、お子様が最も主張したい回答を導くことができるかと思います。

そこで、お子様の主張した回答に合わせた親として最適な回答を示すことができれば、解決の糸口になるかと思います。

親子で最適な答えを探す

学習塾へ行きたいのなら「親御様・お子様が共に考えるベストな学習塾を探す」。

転校を考えたいのであれば「お子様自身としてどんな学校へ転校を考えているのか?・転校するなら親としてどんな学校へ行ってもらいたいのか?」

親子で希望することを導き合っていければ、ベストな回答を見つけることが出来るかと思います。

ただし、親子間で「ベストな回答」を出すことができない場合は、お互いで譲歩できる落し所は作りましょう。

対等の立場で話し合うのであれば、主張に対して「相手に譲っても良い点は作ること」が、お互いの意見をぶつけても良い場所なんだと主張してください。

満足した高校生活が送れていない場合、お子様はストレスを溜めてしまい自己主張だけが強く、人に譲る気持ちを忘れてしまっていることが多いです。

「まともに会話をするなら相手の意見も聞くのが当たり前なことだ」と、相手を傷付けない正論で説いてみてはいかがでしょうか?

3:ゆっくりできる場所を提供

子供が何に対しても意欲や積極性がなくなり無気力化して高校へ行かなくなってしまっている場合は、親御様が感情的にならず冷静に見守り、子どもの心に寄り添うことを心がけましょう。

無気力な状態はとても疲れている状態であるため、心と体の休息を必要としている方も多いと思います。

高校時代に無気力感が原因で行動出来ない状態に陥ると、小中学生時代では煩わしいと感じていた「義務教育の様な強制制度」で守ってくれる決まりごとが無くなってしまう恐怖から、自身の人生により大きな責任感やプレッシャーを与えてしまう状態に陥るパターンもあります・・・

その結果、責任感やプレッシャーに押しつぶされて「学校へ行きたくない症状が悪化してしまう可能性」が高くなってしまうかもしれません・・・

お子様のメンタルを押しつぶしてしまう対応ではなく、お子様のストレスやプレッシャーを和らげるための余裕を与える様にしてください。親御様としてまずは「ゆっくり休める場を作るために必要なことは何か?」答えを探しだしてください。

4:多様な選択肢があることを伝える

高校生は多感で悩みの尽きない年代のため、心を休ませてあげると、気力が戻ってくる場合があります。

「遅刻や早退を認める」「週に何日かだけ登校する」「保健室や別室に登校する」などの選択肢を本人に与えて、心に余裕を持たせてあげると良いでしょう。

将来への漠然とした不安が原因で不登校になっている場合は、人生にはたくさんの多様な選択肢があることを伝えましょう。

通っている高校以外にも、いろいろな高校があります。通信制や定時制、オンラインの高校もあります。

高校を卒業していなくても、高校卒業認定試験を利用すれば大学を受験することもできます。留学という選択肢もあります。

5:生活リズムを整えるためのサポート

インターネットやゲーム等が原因で生活のリズムが乱れている場合は、昼夜逆転のリズムを改善できるように努めていくしかありません。

ただ無理に起こしたり、強引に生活改善させるのはよくありません。

お子様自身が自分で生活リズムを整えていくための行動を取り続けていくしかありません。

ただ、親御様も生活リズムを整えるためのサポートとして、食事や入浴の時間にも気を配る必要があります。入浴時間や食事時間を毎日統一化すること。

「高校生なんだから自分で正しい自己管理をしなさい」という気持ちは抑えて、リズムが戻るまでは、親御様が一日の生活を規則正しい形に少しずつ形成できる様にサポートしてあげましょう。

生活リズムについては、言葉や簡単な行動一つで改善することが難しいと思います・・・

そのため、親御様のサポートは勿論のこと、夜間高校や通信制高校の午後コースへ通い直す位の改善からスタートすることが必要になってくる可能性も高いです。


「長期の不登校をなくしていくために」


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